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やりたいようにやる。そう自己満足。日々変わっていく考え方がやけに面白い。


by unntama01
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クリスマス出来ない会 ~ハーブ園~

神戸市の西から中央に戻り、『布引ハーブ園』へ向かった。

車内では暇つぶしに二人で一つのウォークマンを聴き,半分寝ながら向かった。

♪二人だけに聞こえる、片方ずつのイヤフォン♪
by平井堅『片方ずつのイヤフォン』

布引ハーブ園はロープウェーで上がった所にある。

ちゃんとルートも確認済みだ。

チケットを購入して、神戸の町を眺めながら上がっていった。

T 「はい!!」
サンタのロゴが入った紙袋を差し出した。

俺 「???」
何事かと思い、袋を開けてみる。

なんとベイクドチーズケーキが入っていた。

T 「初めて作りました!」

俺 「おぉ!チーズケーキ大好きなんやけど!」

T 「美味しいかわからんけど・・・」

早速頬張る。

俺 「うまーーいぞーー

クリーミーな濃厚さで、チーズの酸味とマッチしていて、香ばしい胡桃が入っていて,本当に美味しい。

俺 「店に出せるよ!」

T 「胡桃入れたの正解やったね。」

こんなサプライズが待っているとは思わなかった。

俺も何個か仕込んでいたのだが,荷物になるのでロッカーに置いて来てしまった。

仕返しお返しが出来ないではないか!

そうこうしていると頂上に着いた。

手洗いを済まし,神戸の町射すエンジェルロードについて語っていると電話が鳴った。

知らない携帯番号からだ。

とりあえず、出てみる。

俺 「はい?」

???「こちらモバイル通信の○○と申しますが,お客様○○○-△△△△-□□□□で間違いありませんね?」

俺 「・・・はい・・・。」

??? 「お客様の携帯電話から、出会い系サイト□□□に6回のご利用がございまして、こちらのアクセス料金が滞納になっておりますので、御連絡差し上げました。」
淡々とした口調で、事を話す。

俺 「え・・・?!」
もちろん、そんなものにアクセスした記憶も無いし,意味が分からないので、

俺 「いえ、アクセスしてませんけど。」
はっきり言う。

??? 「いえ、お客様最初にお客様のお電話番号御確認しましたよね?そちらのお電話番号からでないとこちらに番号が表示されませんから・・・あーだ、こーだ。」

最近、同じ電話番号がなんらかの方法で存在し、その同じ番号の人がやったっていうのか?それとも、音楽サイトをちょっと見た時に何かの手違いで、アクセスしてしまったのか??

色んな事が頭をよぎる。

T 「どうしたん?」

俺 「なんか、俺が出会い系サイトにアクセスしたって。請求がまだなんやって。」

T 「もう、切り!切り!!絶対、悪徳な奴やって!!」

相手が何か話していたが、切ってやった。

そして、数秒後同じ電話番号から掛かって来たので,電源も切ってやった。

俺 「よくよく考えたら,そんなモバイルなんたらから携帯電話から掛かってくるはずないもんな。あぶねー。」

T 「あたしも、家になんか多額の請求来た事あるんよ。」

俺 「え?!それどないしたん??」

T 「そんなん無視に決まってるやん!」

俺 「その後、なんも無かったん?」

T 「ないよ。ほんまに腐ってるよね!人間のする事ちゃうわ!」

Tちゃんが居なかったら、もうちょっとでやばい事になっていた。

お人よしの隙を狙うのが奴らの戦法だ。

不安な気持ちが一気に怒りへと転じた。

折角気分良いデートの最中にこんな事があるなんて本当についてない!

テンション急降下だが、腹は減る。

時間も昼頃なのでレストランでランチをする事になった。

園内で取れたハーブを使った料理を提供してくれる。

ローズマリーを使ったポークソテー
バジルを使ったジェノベーゼ
パン
バニラアイス

料理に満足して、すっかりさっきの事は忘れていた。

放送 “13:30よりハーブツアーを行います。ご参加ご希望のお客様は1階ロビーでお待ち下さい。”

丁度アイスが出てきた所で、次のツアーに参加すれば良かったのだが,急いでかっ込み、頭キンキンさせながら集合場所へと向かった。

参加者は誰も居なくて、最初は俺らだけだった。

頭キンキンさせてまで急がなくても良かったみたい。

時間になり、ハーブがたくさん置いてあるテーブルに誘導された。

俺は『ツアー』と言っていたから、てっきり園内を見て回るのかと思ったら,テーブルに座って色んなハーブの説明をしてくれたのだ。

ハーブにはとても興味を持っていたので,面白かった。

ハーブが持っている効果は幅広く使われている。
・薬草
・食料保存
・防虫
・アロマ
etc…

紙と鉛筆を渡され、説明してくれるお姉さんの話をいっぱいメモした。

自分で混ぜたハーブを袋に入れて、お土産に頂いた。

がっつり詰め過ぎて何の香りかも分からないが,ラベンダーが一番強かったので、安眠効果にはなるだろう。

面白かった話で、『ソーセージ』が一番印象にある。
みんなが食べるアレだ。

アレは何語か忘れたが,ソーはブタで、セージというハーブで保存していた事から『ソーセージ』になったんだとか。

なんとなく食べ物の名前で『ソーセージ』だと思っていたのだが,ちゃんと意味がある事に驚いたのだ。

ハーブを保存用の薬に使っていたのに、それがより美味しい薬になるとはね。
一石二鳥ってこういう時に使うのか?

他にもたくさん面白い話を聞いた。

朝からワインにしろ、ハーブにしろ、好きな知識がたくさん増えて楽しさこの上ない。

体験コーナーとして,石鹸や,スプレーなどを作れるとの事。

折角なのでスプレーの体験しようと思ったのだが,作り方を見ればTちゃんが「これだけなら作れるよ」と言ったので,無駄な出費はせずハーブ園に向かう事にした。

園内は下りになっていて,北ゲートから南ゲートまで歩くって寸法だ。

時期は冬なので,殆どが枯れてしまっていた。

確か,お姉さんがこんな事を言っていた。

「ミント類は強いので,葉っぱだけをちぎって水に浮かべるとそこからまた生えてきますよ」

俺 「そこに生えてるのアップルミントじゃない?」

T 「え?そう??」

栽培されているミントはむしっちゃまずいので、道端に生えてるミントを頂戴した。

やっぱりミント類は強いので,何処でも生えているようだ。こんな真冬でも。

ハーブは漂ってくる香りもあるが,指で葉っぱを扱くと香りがするものもある。
プランターのところに名前や、効果、どんなものに使われているかなどが書いてあったので,さっきお姉さんに教えて貰った情報を「あーでもない!こーでもない!」と言い合いながらハーブ園を楽しんだ。

ハーブは各種類ごとに分けられていて,やっぱりミントのエリアでは元気良く生えていた。

俺 「俺このグレープフルーツミントの香りが好きやな~。」

T 「あたしはこのケンタッキーミント!」

ミントは雑草のように生えるので、先をちぎってお互い気に入っているミントを頂戴した。

俺 「家でコップに入れて育てよう♪」

T 「私も~♪」

布引ハーブ園さんありがとう!

丁度、温室ハウス前まで来た。

ガタガタ震える俺らには天国のような場所だ。

そこにもハーブに関する展示場があって、またも食い入るように歴史を読んだ。

そこには似付かないカップルの祈願札がたくさん吊るしてあった。

面白いのでちょっと拝見する。

“○○君と結ばれますように”

俺 「うんうん、淡い恋心だね~。」

“ずーっと○○と一緒にいられますよ-に”

俺 「居る居るこーいう奴。」

“○○高校に受かりますよ-に!!!”

俺 「?!は?」

“○○会社が成功しますよーに!!”

俺 「?!!!なんで??」

“お母さんの手術が成功しますよーに・・・。”

俺 「?!!!!!!おかーさーん!!」

って、恋愛関係無いじゃん!!

何でも有りかココは?!
年がら年中、七夕かよ!!

ま、いっか。

ちょっと休憩してから南国の植物エリアへ入った。

ヤシやマンゴー,ドラゴンフルーツ、見た事の無いような植物だらけ。

ハーブ園で学んだ,『葉っぱを指で扱く』という官能方法を駆使し,バラの香りがするハーブや、レモンの香りがするハーブを香り、たまにはビックリするくらい臭いハーブを匂ったり、たくさんの植物と触れ合った。

2階の奥にまた違った香辛料展示場があった。

香辛料も保存剤や,防虫剤に使われる。

効用としては同等の扱いか。

いつもお世話になっているウコンも香辛料の一種。

世界の人々は本当によくこんなモノを見つけたと感心する。

日本ではわさびやミョウガもハーブの一種だし、みんな凄いね。

ここのハウスにハーブティーを扱っているカフェテリアがあった。

ハーブティーを販売しているとの事で、入る事にした。

俺は今月のミックスハーブティー(ジャスミン、ハイビスカス、ローズヒップ)を。

Tちゃんはハイビスカスティーを。

あったかいハーブティーに一息つく。

Tちゃんに貰ったチーズケーキを隠れながら食べた。

ここから神戸の町が見下ろせる。

ちょっと曇っていたので,ルミナリエが見れるか心配した。

案の定、少しパラついてるようだ。

対外俺らが出かける時は晴れるのにな・・・。

ココに来るまで本当に人が少なくて,全てが貸しきり状態だった後で気が付いた。


外はやっぱり凍えるように寒かったので,猛ダッシュする事にした。

俺 「うわぁあっぁぁぁあぁあああ!!!」

T 「いやぁああっぁあぁあぁああ!!!」

急な坂道を猛ダッシュするバカップル。

ま、誰も居ないので恥ずかしくは無い。っていうか、誰も居ないから出来るんだけどね。

栽培されている色んな植物を完全無視しながらひたすら走っていたのだが,野菜の栽培エリアでは面白いのでちょっと立ち止まり,そして・・・

俺 「うわぁあっぁぁぁあぁあああ!!!」

T 「いやぁああっぁあぁあぁああ!!!」

またも猛ダッシュ。

南ゲート到ー着!!

ロープウェーでまた神戸の町へと帰っていくのでした。
by unntama01 | 2005-12-31 10:52 |