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やりたいようにやる。そう自己満足。日々変わっていく考え方がやけに面白い。


by unntama01
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クリスマスできない会 ~ルミナリエ~

たらふく食った俺らはルミナリエ開場へ。

トアロードから大丸の方へ進むにつれて人口も増えた。

しかし、予想通り長蛇の列は見事解消され、スルーで会場内に入ることが出来た。

正面に煌々と光を放つルミナリエ。

俺 「はぁ~・・・。」

T 「きれーい・・・。」

燦々と輝くアーチを見て、ため息がこぼれた。

ルミナリエの正面に来た辺りから、雨が降ってきた。

Tちゃんは素早く傘をさし、

T 「買っといてよかったね。」

グッジョブTちゃん。

この時、とても寒かったので、雪が降るんじゃないか?と思ったのだが、間を取って『霙』(みぞれ)が降ってきた。

俺 「こんな、霙に打たれながらルミナリエ見るの初めてやわぁ。」

昼から時々雨が降っていたせいもあり、水溜りが出来ている。

その水溜りがルミナリエを映し出し、まるで光に包まれているかのようだった。

Tちゃんはすかさず携帯を取り出し、撮影する。

俺も記念にと撮影。

撮ろうとチャンスを伺うのだが、後から後から人が通る。

結構、至難の業なのだ。

周りがルミナリエに見とれて上を見ているが、下を見て撮影してるのは俺らくらいだった。

通る人、通る人“なんで地面写してるんだろう?”と言わんばかりに俺らの行動に振り返る。

ちょっと恥かしかったです。


アーチを進んだ先の公園にもルミナリエが飾られている。

そこでたくさん記念撮影をする人々。

俺らも誰かに取って貰いたいので、撮って欲しそうな人を見つけては「撮りましょうか?」と声をかけ、その後に「すいません、僕らも良いですか?」と厚かましく申し出る。

俺はいつも思うのだが、写真を撮って欲しそうな顔しているのに誰も撮ってあげようとしない。

そんなの減るもんじゃなし、撮ってあげりゃあいいのにな。
観光地に行くといつも思う。
日本人は恥ずかしがり屋なんだから声が掛け辛いの分かってるじゃんよ。

ま、俺も撮って貰いたい時になかなか声掛けれないからからね。
逆に俺みたいな人が居ると助かるよ。

21:30の消灯まで30分近くある。
寒かったからそのまま帰っても良かったのだが、どうーしてもTちゃんにあの感動を見せてやりたかったんだ。

公園の周りには屋台がたくさん並んでいて、腹はいっぱいだったが、お祭り気分に便乗しようと辺りを散策することにした。

子供の頃は食べたくて仕方なかった物ばかりが今となっては、見るだけで食べる気が失せる。
腹黒くなったもんだよ・・・。

と、散策していると外国人友達グループのブライアンらしき人物を見かける。

俺 「あれ、ブライアンじゃない?」

T 「えー?あんなに太ってたっけ??」

俺 「でも、顔がブライアンやん!」

T 「えー?絶対違うって!」

こんな事言ったら失礼に当たるかもしれないが、黒人の方々の顔の見分けがつかない!

外国人好きの俺は白人なら絶対間違えないが、黒人はどうも不安だ。

そんなあーだ、こーだ言ってるとブライアンらしき人物と目が合い・・・

「OH!!ウンタマ!!○○○!!(Tちゃんの下の名前)」

俺 「やっぱそうやん!!」

T 「ウンタマ子凄いね。」

ブライアンと一緒に居るのは日本人女性のようだ。

俺 「ガールフレンド??」

ブ 「ソーデース。ウエッヘッヘッヘッへ。」

ブライアンは良く笑う。スマイルがとても素敵な人だ。

たい焼き食ってるブライアンがちょっと面白かった。

ブ 「オーイシーネー」

若干煮詰まった雰囲気を察知し、お別れした。

再び公園広場の中央へ向かってる最中、Mからメールが来た。

M 「ラブラブしとるけ~?」

面白がって、言いやがって。

こっちから電話を掛けてやった。

が、

結局、冷やかされた。

時間も10分前になり、公園中央へ向かう。

そこにはこのルミナリエをデザインしたデザイナーか分からないが、数人のイタリア人が係り専用のジャケットを着てルミナリエを見ながら話し合っている。

なんとなく面白いので、観察。

というより、外人さん眺めたかっただけ。
イタリア人なんて稀だもんよ。

話が終わったのか、去っていってしまった。
(ちょっと残念。)

消灯まで1分。

ドキドキしながらその時を待つ。

その時計で合わしてるか分からないのでいつ来るか、いつ来るか、待ち構える。


パッ


一瞬で全てが暗闇に覆われた・・・!!

観客 「おぉぉぉぉぉ・・・・!!!」

俺 「な?感動したやろ?な?感動したやろ?!」

T 「う・・・うん。」

半ば強引に言わせる俺。

でも、本当に消える瞬間って凄い感動するんですよ。コレ。

消えたと同時に、帰ろうとする観客。

殆どの人は駅がある北側へ進んで行った。

だが、俺はここも計算通り。

俺らは南に進んで、天井の高い小粋なバーへ繰り出した。

俺 「そこで喋ってから行ったら、満員電車に免れるよ。」

ココで、南に進む人は数少ない。

北に進んでも飲食店は満員に決まってる。

ただ、海側に近付いて、高層ビルの間を歩いたせいか、風が驚くほど強い。
おまけに冷たい。

俺 「俺、飛べるかも。」

が、Tちゃんは極度の寒がりで、それど頃ではなかった。

ガチガチ震えて、俺のボケもどうでもいい感じ。
笑ってはくれたんだけどね。

バーでは留学の話や、海外の話をして寒さをしのいだ。

若干店内も寒くて、Tちゃんはずっと震えてたけどね。

時間も頃合で駅へと向かった。

予想通り、あの在り得ない数の人だかりはすっかり消えていて、普通に進む事が出来た。

駅構内に着き、切符を購入。

すると・・・

T 「はい。」

俺 「???何コレ・・・???」

鍵のようだ。

T 「開けてみて。あそこのロッカーの鍵。」

俺 「は?・・・はぁ・・・。」

言われるがままロッカーに鍵を差し込んだ。

そこには、

“じゃーん!!ビックリした?メリークリスマス!!今日はどうもありがとう!いつもはウンタマ子にビックリさせられてるから今度は私がビックリさせました。どう?ビックリした??”

のメッセージと、

Tちゃんお気に入りイデアルのTシャツと

手作りチーズケーキ。

俺 「うわ!!凄い!!やられた!!」

本当にやられた。

俺だって、色んなサプライズ考えたけど、荷物になると思って最初に全部ロッカーに預けちまったよ。
仕方なく、アドリブで4段攻撃したけど、さすがにココまで考えつかなかった。

っていうか、全部Tちゃんに持っていかれてしまった。

T 「ビックリした?ねぇ、ねぇ、ビックリした??」

俺 「う~わ~・・・。」

言葉にならない。

喜びを抱擁にて表現。

Tちゃんは8時に着いたというのはウソ。

20分前に来て、仕込んでいたのだ。

けな気ってこういう事を言うんだろうな。

ありがとう、Tちゃん。

こうして、クリスマスでもなんでも無い日にクリスマスをしたバカップルの物語は終了です。

本当のクリスマスはというと俺は、女ッ気さらさらないおじさんに囲まれて仕事に没頭。

Tちゃんは会社の同僚とで、ガールズナイトクリスマスをしたそうな。
by unntama01 | 2006-01-24 01:02 | 日記