ケイとユキと俺と時々NSYNC ~in 埼玉~
2007年 06月 04日
時は4月8日 午後3時になろうとしていた。
次に逢おうとしているのはNSYNCのホームページを探している時に知り合ったユキと
Justinのライブでブログを書いている時にメッセージをし合うようになったケイ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その② 『ケイ』
去年の6月Justinが来日すると一部で騒がれていた頃、先行チケットがなんだ、取れただ、取れないだ自分のブログでやいやい言っていた頃、それを面白半分にコメントしてくれたのが、KEIだ。
それからというもの、どーでもいい日記に対してもコメントを毎回のこしてくれるようになる。
WEB上にて初めての男友達だ。
自画像を公開し、こっちまで恥ずかしくなるような熱い恋愛話を繰り広げる。
歌手志望のどるちぇ&がっばーなが大好きな若者。
恋愛をすると猪突猛進型。傷付くのも人一倍。
どこか女々しいところが自分と似通ってほっておけない所がある。
自分の数年前を見ているようだ。
その③『yuki』
自分がNSYNCについて熱があった頃、情報収集の為に色んな所を調べていた。
偶然見つけたブログがYUKIの書く「ぽっぷわーるど」
『POP』は俺がNsyncの中で一番好きな曲。この曲で一気に好きになったと言っても過言ではない。それをブログ名にするんだから、気が合わない訳が無い。
そのyukiが書くNsync情報は半端ない。細かなプロフィールから日々のゴシップを一日も遅れる事無く更新する。
しかも彼女自身の眼力はプロのライターの域にある。
そのブログを見た時に、普通に自分より年上だと思っていた。
しかし、よくよく話を聞いているとなんと花の女子高生。
世の中には凄い人は老若男女問わずたくさん隠れているという事だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東京に行く前から携帯のアドレスを交換して綿密に連絡を取り合った。
最初はケイと会う約束を。
向かった先は埼玉県の『大宮』
線路は全て繋がっているんだ。
駅名さえ分かればいつかは着くだろう!!
そんな勢いで向かった矢先、東京から一本で行けるはずが、途中聞いたことも無いような駅で東京方面へリターン。
俺 「?????」
後1つ2つ先で大宮駅到着のはずが、大宮に嫌われたか??
すぐさま電車を降り、大宮行きの電車にもう一度乗り換えて、無事大宮に到着。
その駅で乗り換えなければならなかったようだ。
「後5分程!!」とケイにメールを送っていたのだが、20分程待たせてしまったようだ。
ケイと改札口で待ち合わせをしていたので、周りを見渡す。
自画像を公開してるから即行でロックオン。
熱い目線を送ると相手も俺に気付き、「初めまして!!って感じでもねーよな。」と握手。
お互い半笑いを浮かべ照れくさいような嬉しいような。
ケ 「ウンちゃん、よく分かったね!」
俺 「いや、ウンちゃんって俺の猫の名前やから俺が気持ち悪い、ココでは名前で呼んでや。」
WEB上での暗黙のルールでいくら仲が良くても個人情報の流出は避けたい所。
それが現実で同じような名前で呼ぶのも変だろ。
が、以下は「ウンちゃん」で通そう。ぶっちゃけ男から「ちゃん」も気持ち悪いんやけど。
ケイはこっちこっちと言わんばかりに早足で俺を誘導する。
何処へ向かってるんだ?
歩いている途中・・・
ケ 「はい、コレ。」
俺 「ん?え?何や??」
CDを渡された。
ケ 「ウンちゃんが好きそうな曲調を俺なりにチョイスしてまとめました!」
俺 「え、くれんのか?」
ケ 「うん!うんちゃんなら絶対好きになるはず!」
ぉぉぉぉぉおお・・・・なんていい奴だ。
俺の為にこんなことしてくれるなんて・・・・。
滅茶苦茶感動した。
俺 「ホンマありがとう!家帰って即行聞くな!なんなら今からでも聴きたいくらいや!」
ケ 「喜んで貰ってなにより。」
ケ 「ロッカーに荷物置きなよ。俺もジャケット預けてんだ。」
俺 「あぁ、この大荷物を?確かに邪魔やな。ありがとう、気遣ってくれて。」
会って早々、サプライズプレゼントくれるわ、気遣ってくれるわ、なんていい少年だ。
親切ついでにお願い事があった。
今晩兄の家に泊まるのだが、最愛の甥っ子『倫太郎』にお土産を渡したかったのだ。
俺 「どっかベビー用品売ってる所知らんか?」
ケ 「うーん・・・分からないなぁ・・・」
意外と開けている大宮でプレゼントを購入しようと考えていたのだ。
ホントここ最近、買い物する余裕も無いくらい時間が詰まっていたのだ。(毎度の事)
俺 「サンリオとかディズニーストアとか可愛い所知らんか?」
ケ 「ディズニーストアなら近くにあるよ!」
流石地元っ子。頼りになる。
というか、ケイ自身もディズニーが好きなご様子。
無事お土産も購入し、どこかで茶ぁーでもシバかへんかという雰囲気なのだが、あっち行ってもこっち行っても良い所が見つからない。
ってか、最初に行くところ決めとけよ。
おいたん無計画とかちょっとイラッとしてまう人やねん。
ケイが恋愛話をしたいと言っていたので時間を早くしたのに、結局歩くだけでYUKIとの約束の時間になった。
俺 「もうYUKIがおるスタバ向かうか。」
おいたん痺れを切らしてしまいました。
歩いている時にも恋愛話は進んだ。
というか、丁度この時期にケイ自身御不幸があったので、慰めモード。
YUKIは一度一瞬だけ会っていた為、遠くからでもすぐ分かった。
ピンクのカーディガンが良くお似合いで。
俺 「ユキ!!」
ユ 「・・・・・あ、UNTAMAさん?!」
俺 「おぃおぃ、おめーもか。だから本名で良いって。ってかホンマに勉強しとうし。学生さんなんですねー。」
ユキは無言で教材をしまい、カバンを漁り、大き目のCDケースを取り出した。
ユ 「はい、コレ。」
挨拶も去ることながらいきなり渡されたCDケース中を開けると4枚組みのCDRとビッシリ書き込められた曲のタイトル。
俺 「えぇ?!こ・・・これ、ぇええ?!ちょ・・・・えぇぇぇ!!!」
ユ 「NSYNC関係のフューチャリングとかアルバム未収録とか全部入れておきました。アルバムは持ってるって言ってたので、それは省きましたけどね。」
いやいやいや、淡々と説明されてもびっくりし過ぎておいたん何が何やら!!
しばらく硬直して聞いた事もないタイトルを見入ってしまった。
俺 「え?!これ・・・俺に??」
ユ 「はい。」
もう、嬉しくてユキを持ち上げてぐるんぐるん回して、店を破壊して廻りたいくらい興奮した。
俺 「ケイもな、さっき俺の為に・・・・なんやった?NSYNCの弟分とかなんや、それっぽいの集めたCDを俺にくれてん!!ってか、俺なんもしてないのに、なんやお前ら!!ホンマありがとう!!」
スゲー奴らです。
こんなサプライズが待ってるとは思いませんでした。
本当に感動です。
ただ、関東地域に行くと言うだけで、予定を組んで時間を割いて逢ってくれるだけでも儲け者なのに、ココまでの気遣い。
普通出来ませんよ。
一気に二人の株が上昇。
俺 「よっし!3人揃ったところで、行っちゃいますか!!」
向かった先はカラオケ
音楽で共通する仲間だからこそ、音楽で心を交わしたい。。。。
というテイで、本当は歌手志望のケイの歌声が聴いてみたいだけ。
ユキはそんなに乗り気では無かったので本当に申し訳ない事をしてしまったな。
入るや否や、歌手志望の洗礼を受ける。
ケイの声量は半端なくデカイ!
マイク要らないんじゃないかってくらい声が良く通る。
おまけに裏声でどこまで音域広がるねん?!と突っ込みを入れたくなるほど。
奴は本物だ。
ただ丁寧に歌いきるだけじゃ伝わらない。
やはり、体全身から出す声に勝るものはないと学んだ。
こんな上手い奴が側に居るならデゥエットしない訳無いだろう。
いつもMとハモリ慣れてる俺ならどんな曲が来ようとも合わせてやれる!!
そう思っていたのだが、逆に合わせて来た!!
音感まで鋭いのか?!
得意のEXILEやケミストリーを選曲するも、全て合う。
俺の声量が小さ過ぎて、俺の喉がはち切れそうだった。
歌を苦手とするユキも知ってる曲は一緒に口ずさんでくれて、最後の最後までNSYNCを攻めた。
ユキは俺達どちらかがNSYNCを歌い終わるとトリビアを教えてくれた。
『へぇ~へぇ~』ボタンがあれば、満点を取っていたに違いない。
俺 「すっげーな!ユキ!!どこでそんな情報しいれてくんねん?!」
ユ 「日本のURLとか情報が少ないんで、海外の見たりするんですよね。」
この子スーパー高校生です。
俺が高校時代なんてパソコンの使い方も知らなければ、洋楽もほぼ聴かなかった。
(BSBは聴いていたけど。)
ユキは中学の時からNSYNCのファンをしていると言うのだから、驚きだ。
俺の中学時代なんて邦楽すら曖昧やったぞ。
ましてや、NSYNCの記事を見たいが為に英語を独学で学び、彼らの喋るインタビューを理解するまでになった。
そのバイタリティーは尊敬の域に達する。
本当に凄い子だ。
彼女はやりたいと思った事はなんでもやり遂げてしまい、ブレイクダンスを誰かに教えて貰った訳でもないのに、俺も出来ない『ウィンドミル』を習得、他にもいくつか技を持っているとか。
チアダンスもお手の物。
俺みたいにやりたいと思った事を誰かに教えて貰おうと甘い思考が働く訳でなく、自分一人でやってのけようとする所が凄い。
これから色んなモノを発見していく中で、彼女がどの様に成長するか楽しみで仕方ない。
俺の妹も同じくらいの年齢だが、最近の若い子は本当にしっかりしていると思う。
・・・・・ようになってきたのは、本当においたんの域になってきたからだろうか・・・。
時間はあっという間に過ぎ、カラオケ店を後にした。
歌っただけでちゃんと話していない。
どこかカフェを・・・・というとまた歩き回るのは酷なので、KFCに流れ込む。
本当は勉強しに行くと家を出たユキ。
こんなおいたんらにつき合わせてゴメンな。
ケイはバイトの日程を調整してくれた。
ネット上ではわからない、リアリティの『自分』についてお互い話した。
ネットは文面上では存在してるが、本当にそこに存在しているかは分からない。
だが、彼らはネット上となんら変わりなく、さらに温かさを感じる。
これが本来の形。
不思議な世の中になったものだ。
会話の途中、俺はクリスピークリームについて尋ねた。
ケイ 「知ってるよ!なんかすっごい行列が出来てるらしいね!」
俺 「え?!やっぱそれだけ人気集めてるんやな・・・。何処にあるん?」
ケイ 「伊勢丹行けば行列が出来てるからすぐに分かるんじゃない?」
俺 「そうか!!伊勢丹な!よっしゃ行ってみよう!!伊勢丹!!ありがとう!!」
NY滞在時から行きたくても見つからなかったクリスピークリーム!!
もうすぐ側まで来てると思うと今すぐにでも飛んで行きたかった。
時間もそろそろ別れの時。
雨も少し降り出してきた・・・・。
駅で切符を購入して、改札を通る。
手荷物が多い俺は切符を通してから両手の荷物を運んで、地面に置いてから切符を取る。
ケイもユキもささっと行くもんだから若干焦る。
「おっと、ちょっくら待っておくんなまし~」と小走りした瞬間、切符紛失。
さっきまで手に持っていたはずの切符が言葉の如く紛失したのだ。
俺 「え?!ちょぉお!!なんで?!」
「何で?!」は彼らの方である。
何が起きたのかさっぱりな二人は俺のテンパった姿に失笑。
24歳、彼らの中では最年長の俺は10代半ばらに失笑される。
ホームに着く間「なんで?!」と「まぁいっか」の繰り返し。
切符が惜しい訳ではなく、さっきまで手に掴んでいたのに2,3歩歩いた瞬間消えたのだから不思議でしかたなかったのだ。
ユキは反対方面のホームから俺が最後の最期まで紙袋や財布を探し回ってる姿に、失笑。
24歳、あと一年で四捨五入で30歳、10代半ばに失笑されること、2回目。
ケイは何故か俺が電車に乗り込む所まで見送りに来てくれた。
俺 「あれ?電車乗るんか?」
ケ 「いや、見送ってあげてんじゃん!俺、優しいから。」
俺 「・・・・ははは、そっか、そんなんえーのに、ありがとう。」
普通、女の子にしてやんじゃねーか?こういうの。
ま、彼なりの優しさか。
ケ 「じゃあ、今日はありがとう!うんちゃん!」
俺 「あぁ、ホンマありがとな!CD楽しみに聴かせて貰うわ!お前も頑張れよ!」
最後に握手・・・・!!
カッコよく別れを告げて、発車・・・・・!!!
する事も無く約15分ほど発車までに時間が掛かった。
ケイもこの待つ微妙な時間に痺れを切らし「じゃぁ、行くわ・・・。」と逆に俺が彼の後姿を見送る。
なんだ、コレ。
よっちんにしろ、ユキにしろ、ケイにしろ、この別れ際の切れの悪さ。
まったく、どーにか出来なかったものか。
これが「現実(リアル)」の交流だからこそ、起きうる事か。
それもまたおかし・・・。
川越へ向かう車内、結局切符見つからず、駅で同じ料金を支払い舌打ちしたのは彼らも知らない。
コレを読んだ二人はまたパソコンの前で失笑しているのだろうか?
次に逢おうとしているのはNSYNCのホームページを探している時に知り合ったユキと
Justinのライブでブログを書いている時にメッセージをし合うようになったケイ。
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その② 『ケイ』
去年の6月Justinが来日すると一部で騒がれていた頃、先行チケットがなんだ、取れただ、取れないだ自分のブログでやいやい言っていた頃、それを面白半分にコメントしてくれたのが、KEIだ。
それからというもの、どーでもいい日記に対してもコメントを毎回のこしてくれるようになる。
WEB上にて初めての男友達だ。
自画像を公開し、こっちまで恥ずかしくなるような熱い恋愛話を繰り広げる。
歌手志望のどるちぇ&がっばーなが大好きな若者。
恋愛をすると猪突猛進型。傷付くのも人一倍。
どこか女々しいところが自分と似通ってほっておけない所がある。
自分の数年前を見ているようだ。
その③『yuki』
自分がNSYNCについて熱があった頃、情報収集の為に色んな所を調べていた。
偶然見つけたブログがYUKIの書く「ぽっぷわーるど」
『POP』は俺がNsyncの中で一番好きな曲。この曲で一気に好きになったと言っても過言ではない。それをブログ名にするんだから、気が合わない訳が無い。
そのyukiが書くNsync情報は半端ない。細かなプロフィールから日々のゴシップを一日も遅れる事無く更新する。
しかも彼女自身の眼力はプロのライターの域にある。
そのブログを見た時に、普通に自分より年上だと思っていた。
しかし、よくよく話を聞いているとなんと花の女子高生。
世の中には凄い人は老若男女問わずたくさん隠れているという事だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
東京に行く前から携帯のアドレスを交換して綿密に連絡を取り合った。
最初はケイと会う約束を。
向かった先は埼玉県の『大宮』
線路は全て繋がっているんだ。
駅名さえ分かればいつかは着くだろう!!
そんな勢いで向かった矢先、東京から一本で行けるはずが、途中聞いたことも無いような駅で東京方面へリターン。
俺 「?????」
後1つ2つ先で大宮駅到着のはずが、大宮に嫌われたか??
すぐさま電車を降り、大宮行きの電車にもう一度乗り換えて、無事大宮に到着。
その駅で乗り換えなければならなかったようだ。
「後5分程!!」とケイにメールを送っていたのだが、20分程待たせてしまったようだ。
ケイと改札口で待ち合わせをしていたので、周りを見渡す。
自画像を公開してるから即行でロックオン。
熱い目線を送ると相手も俺に気付き、「初めまして!!って感じでもねーよな。」と握手。
お互い半笑いを浮かべ照れくさいような嬉しいような。
ケ 「ウンちゃん、よく分かったね!」
俺 「いや、ウンちゃんって俺の猫の名前やから俺が気持ち悪い、ココでは名前で呼んでや。」
WEB上での暗黙のルールでいくら仲が良くても個人情報の流出は避けたい所。
それが現実で同じような名前で呼ぶのも変だろ。
が、以下は「ウンちゃん」で通そう。ぶっちゃけ男から「ちゃん」も気持ち悪いんやけど。
ケイはこっちこっちと言わんばかりに早足で俺を誘導する。
何処へ向かってるんだ?
歩いている途中・・・
ケ 「はい、コレ。」
俺 「ん?え?何や??」
CDを渡された。
ケ 「ウンちゃんが好きそうな曲調を俺なりにチョイスしてまとめました!」
俺 「え、くれんのか?」
ケ 「うん!うんちゃんなら絶対好きになるはず!」
ぉぉぉぉぉおお・・・・なんていい奴だ。
俺の為にこんなことしてくれるなんて・・・・。
滅茶苦茶感動した。
俺 「ホンマありがとう!家帰って即行聞くな!なんなら今からでも聴きたいくらいや!」
ケ 「喜んで貰ってなにより。」
ケ 「ロッカーに荷物置きなよ。俺もジャケット預けてんだ。」
俺 「あぁ、この大荷物を?確かに邪魔やな。ありがとう、気遣ってくれて。」
会って早々、サプライズプレゼントくれるわ、気遣ってくれるわ、なんていい少年だ。
親切ついでにお願い事があった。
今晩兄の家に泊まるのだが、最愛の甥っ子『倫太郎』にお土産を渡したかったのだ。
俺 「どっかベビー用品売ってる所知らんか?」
ケ 「うーん・・・分からないなぁ・・・」
意外と開けている大宮でプレゼントを購入しようと考えていたのだ。
ホントここ最近、買い物する余裕も無いくらい時間が詰まっていたのだ。(毎度の事)
俺 「サンリオとかディズニーストアとか可愛い所知らんか?」
ケ 「ディズニーストアなら近くにあるよ!」
流石地元っ子。頼りになる。
というか、ケイ自身もディズニーが好きなご様子。
無事お土産も購入し、どこかで茶ぁーでもシバかへんかという雰囲気なのだが、あっち行ってもこっち行っても良い所が見つからない。
ってか、最初に行くところ決めとけよ。
おいたん無計画とかちょっとイラッとしてまう人やねん。
ケイが恋愛話をしたいと言っていたので時間を早くしたのに、結局歩くだけでYUKIとの約束の時間になった。
俺 「もうYUKIがおるスタバ向かうか。」
おいたん痺れを切らしてしまいました。
歩いている時にも恋愛話は進んだ。
というか、丁度この時期にケイ自身御不幸があったので、慰めモード。
YUKIは一度一瞬だけ会っていた為、遠くからでもすぐ分かった。
ピンクのカーディガンが良くお似合いで。
俺 「ユキ!!」
ユ 「・・・・・あ、UNTAMAさん?!」
俺 「おぃおぃ、おめーもか。だから本名で良いって。ってかホンマに勉強しとうし。学生さんなんですねー。」
ユキは無言で教材をしまい、カバンを漁り、大き目のCDケースを取り出した。
ユ 「はい、コレ。」
挨拶も去ることながらいきなり渡されたCDケース中を開けると4枚組みのCDRとビッシリ書き込められた曲のタイトル。
俺 「えぇ?!こ・・・これ、ぇええ?!ちょ・・・・えぇぇぇ!!!」
ユ 「NSYNC関係のフューチャリングとかアルバム未収録とか全部入れておきました。アルバムは持ってるって言ってたので、それは省きましたけどね。」
いやいやいや、淡々と説明されてもびっくりし過ぎておいたん何が何やら!!
しばらく硬直して聞いた事もないタイトルを見入ってしまった。
俺 「え?!これ・・・俺に??」
ユ 「はい。」
もう、嬉しくてユキを持ち上げてぐるんぐるん回して、店を破壊して廻りたいくらい興奮した。
俺 「ケイもな、さっき俺の為に・・・・なんやった?NSYNCの弟分とかなんや、それっぽいの集めたCDを俺にくれてん!!ってか、俺なんもしてないのに、なんやお前ら!!ホンマありがとう!!」
スゲー奴らです。
こんなサプライズが待ってるとは思いませんでした。
本当に感動です。
ただ、関東地域に行くと言うだけで、予定を組んで時間を割いて逢ってくれるだけでも儲け者なのに、ココまでの気遣い。
普通出来ませんよ。
一気に二人の株が上昇。
俺 「よっし!3人揃ったところで、行っちゃいますか!!」
向かった先はカラオケ
音楽で共通する仲間だからこそ、音楽で心を交わしたい。。。。
というテイで、本当は歌手志望のケイの歌声が聴いてみたいだけ。
ユキはそんなに乗り気では無かったので本当に申し訳ない事をしてしまったな。
入るや否や、歌手志望の洗礼を受ける。
ケイの声量は半端なくデカイ!
マイク要らないんじゃないかってくらい声が良く通る。
おまけに裏声でどこまで音域広がるねん?!と突っ込みを入れたくなるほど。
奴は本物だ。
ただ丁寧に歌いきるだけじゃ伝わらない。
やはり、体全身から出す声に勝るものはないと学んだ。
こんな上手い奴が側に居るならデゥエットしない訳無いだろう。
いつもMとハモリ慣れてる俺ならどんな曲が来ようとも合わせてやれる!!
そう思っていたのだが、逆に合わせて来た!!
音感まで鋭いのか?!
得意のEXILEやケミストリーを選曲するも、全て合う。
俺の声量が小さ過ぎて、俺の喉がはち切れそうだった。
歌を苦手とするユキも知ってる曲は一緒に口ずさんでくれて、最後の最後までNSYNCを攻めた。
ユキは俺達どちらかがNSYNCを歌い終わるとトリビアを教えてくれた。
『へぇ~へぇ~』ボタンがあれば、満点を取っていたに違いない。
俺 「すっげーな!ユキ!!どこでそんな情報しいれてくんねん?!」
ユ 「日本のURLとか情報が少ないんで、海外の見たりするんですよね。」
この子スーパー高校生です。
俺が高校時代なんてパソコンの使い方も知らなければ、洋楽もほぼ聴かなかった。
(BSBは聴いていたけど。)
ユキは中学の時からNSYNCのファンをしていると言うのだから、驚きだ。
俺の中学時代なんて邦楽すら曖昧やったぞ。
ましてや、NSYNCの記事を見たいが為に英語を独学で学び、彼らの喋るインタビューを理解するまでになった。
そのバイタリティーは尊敬の域に達する。
本当に凄い子だ。
彼女はやりたいと思った事はなんでもやり遂げてしまい、ブレイクダンスを誰かに教えて貰った訳でもないのに、俺も出来ない『ウィンドミル』を習得、他にもいくつか技を持っているとか。
チアダンスもお手の物。
俺みたいにやりたいと思った事を誰かに教えて貰おうと甘い思考が働く訳でなく、自分一人でやってのけようとする所が凄い。
これから色んなモノを発見していく中で、彼女がどの様に成長するか楽しみで仕方ない。
俺の妹も同じくらいの年齢だが、最近の若い子は本当にしっかりしていると思う。
・・・・・ようになってきたのは、本当においたんの域になってきたからだろうか・・・。
時間はあっという間に過ぎ、カラオケ店を後にした。
歌っただけでちゃんと話していない。
どこかカフェを・・・・というとまた歩き回るのは酷なので、KFCに流れ込む。
本当は勉強しに行くと家を出たユキ。
こんなおいたんらにつき合わせてゴメンな。
ケイはバイトの日程を調整してくれた。
ネット上ではわからない、リアリティの『自分』についてお互い話した。
ネットは文面上では存在してるが、本当にそこに存在しているかは分からない。
だが、彼らはネット上となんら変わりなく、さらに温かさを感じる。
これが本来の形。
不思議な世の中になったものだ。
会話の途中、俺はクリスピークリームについて尋ねた。
ケイ 「知ってるよ!なんかすっごい行列が出来てるらしいね!」
俺 「え?!やっぱそれだけ人気集めてるんやな・・・。何処にあるん?」
ケイ 「伊勢丹行けば行列が出来てるからすぐに分かるんじゃない?」
俺 「そうか!!伊勢丹な!よっしゃ行ってみよう!!伊勢丹!!ありがとう!!」
NY滞在時から行きたくても見つからなかったクリスピークリーム!!
もうすぐ側まで来てると思うと今すぐにでも飛んで行きたかった。
時間もそろそろ別れの時。
雨も少し降り出してきた・・・・。
駅で切符を購入して、改札を通る。
手荷物が多い俺は切符を通してから両手の荷物を運んで、地面に置いてから切符を取る。
ケイもユキもささっと行くもんだから若干焦る。
「おっと、ちょっくら待っておくんなまし~」と小走りした瞬間、切符紛失。
さっきまで手に持っていたはずの切符が言葉の如く紛失したのだ。
俺 「え?!ちょぉお!!なんで?!」
「何で?!」は彼らの方である。
何が起きたのかさっぱりな二人は俺のテンパった姿に失笑。
24歳、彼らの中では最年長の俺は10代半ばらに失笑される。
ホームに着く間「なんで?!」と「まぁいっか」の繰り返し。
切符が惜しい訳ではなく、さっきまで手に掴んでいたのに2,3歩歩いた瞬間消えたのだから不思議でしかたなかったのだ。
ユキは反対方面のホームから俺が最後の最期まで紙袋や財布を探し回ってる姿に、失笑。
24歳、あと一年で四捨五入で30歳、10代半ばに失笑されること、2回目。
ケイは何故か俺が電車に乗り込む所まで見送りに来てくれた。
俺 「あれ?電車乗るんか?」
ケ 「いや、見送ってあげてんじゃん!俺、優しいから。」
俺 「・・・・ははは、そっか、そんなんえーのに、ありがとう。」
普通、女の子にしてやんじゃねーか?こういうの。
ま、彼なりの優しさか。
ケ 「じゃあ、今日はありがとう!うんちゃん!」
俺 「あぁ、ホンマありがとな!CD楽しみに聴かせて貰うわ!お前も頑張れよ!」
最後に握手・・・・!!
カッコよく別れを告げて、発車・・・・・!!!
する事も無く約15分ほど発車までに時間が掛かった。
ケイもこの待つ微妙な時間に痺れを切らし「じゃぁ、行くわ・・・。」と逆に俺が彼の後姿を見送る。
なんだ、コレ。
よっちんにしろ、ユキにしろ、ケイにしろ、この別れ際の切れの悪さ。
まったく、どーにか出来なかったものか。
これが「現実(リアル)」の交流だからこそ、起きうる事か。
それもまたおかし・・・。
川越へ向かう車内、結局切符見つからず、駅で同じ料金を支払い舌打ちしたのは彼らも知らない。
コレを読んだ二人はまたパソコンの前で失笑しているのだろうか?
by unntama01
| 2007-06-04 03:58
| 日記