Hellenic Seaways Athens ⇒
2007年 08月 04日
ぅううう海だぁああああ!!!
余りの慌てぶりにギリシャの海に今自分が居る事忘れさせていた。
日本のような磯臭い香りがしない。
海面も緑や薄暗い青ではなく
真っ青っ。
今まで乗り物に乗り続けていた為、ギリシャの太陽の光に気付かなかった。
とにかく眩しい!!
目も開けてられないくらいだ。
調子に乗ってサングラスなんか持ってきたが、サングラス無しでは外に居られない!!
アポロンは燦々とギリシャを照らしつける。
6月後半だというのに、日本の真夏日を遥かに越えている。
一体、今何度なんだ??
乾季でも汗は出る。
22時間風呂にも入っていないし、汗や埃でドロドロ。
しかし、磯のドロドロ感は感じられない。
やっぱり乾燥地域だからなのか・・・・・・?
決められた座席に座っているのは退屈。
俺は外に出て高速艇の風を体で体感した。
帽子なんか被っていたら、一瞬で吹き飛ばされてしまう速さ。
この速さなのに、安定した船体。
凄いぞ、High speed 4!!
船にも色んな種類がある。
ギリシャのように島が3000もある国では船の移動手段が主になってくる。
だからこんなに最新鋭の船が開発されたんだな。
普通のフェリーで5時間半かかる所を3時間で運んでくれる。
飛行機だと40分なんだけどな。
高いんだよ。
適当なフライト時間も無かったし。
時間は惜しいが船旅も悪くない。
船なんていつ振りだろう?
もしかして3年前のイタリア旅行以来か?
日本で船に乗る機会なんてねーもんな。
海の上を走っているだけで感動した。
「あ・・・・、風になってる場合じゃなかった。ホテルの人に迎えに来て貰わなきゃいけねーんだ。」
屋内に戻り、電話を探した。
「あ・・・・、テレフォンカード・・・・。はぁ~英語でなんて言うんだ?Pick up? Take me? まぁなんとかなるだろう・・・・。」
売店にてテレフォンカードを購入。
使ったこと無い公衆電話に読むことの出来ないギリシャ語。
試行錯誤の末、やっと繋がる。
「ヴィィィィィィィ、ヴィィィィィィィィ・・・・・」
(あ、プルルルルじゃないんや。)
「ヴィィィィィィィ、ヴィィィィィィィィ・・・・・プッ・・・『ネィ?』」
「あ、こんにちわ、そちらオリフェイスホテルですか??」
お世辞にも上手とはいえない英語で話しかけた。
向こうはそれを悟ったのか、俺の話を一生懸命聞こうとしてくれた。
「私はそちらのホテルに本日予約しているウンタマと申します。」
「イェ~ス。」
「今、ギリシャに居ます。」
「イェ~ス。」
「今、船に乗りました。恐らく8時くらいに到着すると思います。」
「イェ~ス。」
「迎えに来て貰えるんですよね?」
「イェ~ス。では、あなたの乗っている船の名前を教えてくれるかな?」
「あ・・・・えーっと、Hight speed 4です。」
「OK。オールドポート?それともニューポート?何処に到着するの?」
「え?!・・・・・・・・え~・・・・・・・。」
(え?!何?今、港がどうとか言わなかったか?なにそれ?どっちに着くとか知らないんですけど!!・・・・・地球の歩き方、地球の歩き方・・・・!!!!)
「OK。OK。こちらで調べるよ。この時間のHight speed 4だね。問題ないよ。」
「OK.じゃぁ確認するよ?今からアテネを出て、3時間後に到着、船が着いたら、看板を持ってるから僕を探してね。もし、君が居なかったら、もう一度迎えに行くよ。その時はまた電話してね。大丈夫。問題ない。君に逢えること楽しみにしてるよ。Ok??」
ゆっくりとした英語を分かりやすいように言ってくれた。
ギリシャ人の訛りが少々聞き取りにくかったものの、現状把握出来るくらい理解出来た。
やればできるじゃん、俺。
「OK!僕も楽しみにしてます!ではまた後で。」
内心バクバクだったが、なんとかホテルには連絡がついた。
一安心すると腹が減ってきた。
先程のサンドイッチに加え、売店で何か買ってみたい衝動に駆られた。
「すいません♪コレなんですか?・・・・・・・あぁパイね。えっと、じゃあコレくださいな。あ、あと向こうのフルーツジュースも♪・・・・違う違う、その下だよぉ・・・・・・・そっ♪それ♪♪いくら??」
ちょっと英語で電話が出来たからって、自分の知ってる限りの英語で調子乗って売店のお姉さんに話し口調で注文してやがんの。
「4ユーロ。」
無愛想な態度もなんのその。
一人でも買い物も出来るし、話も出来る。
少し成長した実感に喜びを隠せない。
「サンキュー。」と自分の席へと戻った。
by unntama01
| 2007-08-04 18:33
| GREECE ~旅行記~