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やりたいようにやる。そう自己満足。日々変わっていく考え方がやけに面白い。


by unntama01
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第一種冷凍機

ちょっとマイナーな話。

去る平成17年6月29日。

国家試験『第一種冷凍機取扱管理者』という資格試験を受けた。

これはエンジニアとして、必ず必要なものであり、そう簡単には取得できる物ではない。

しかし仕事で必要な資格のため、持たなければ仕事として成り立たない。

気が進まないが、相当勉強しなければならない。

しかし、難しい資格な為、国もちゃんと考えてくれている。

この手の資格は予め『検定試験』というものが存在する。

通常、国家試験を受験する場合、『学識』『保安技術』『法令』の3種類全て合格点を取らなければ、資格を取得する事が出来ない。

この場合、合格率は20%未満だ。

『検定試験』は『学識』『保安技術』を3日間の講習で要点だけ学び、

10日後の検定試験で合格すれば、通常受ける国家試験は『法令』だけとなり、

合格率が80%もあがる。

しかし、検定試験と言っても難しさは変わらない。検定試験の合格率は40%。

冷凍機には3種まであり、管理する冷凍機の冷媒(物を冷やす媒体)の量が多ければ多いほど1種が必要になってくる。

それに比例して3→2→1種と難しくなってくるのだ。

そして、俺が必要とするのは1種。かなり難しい。

2種まではマークシート方式で分らなくても適当に埋めれば、運良く正解する場合もある。

しかし1種は記述式だ。分らなければ、適当では済まされない。

しかも学識の問題数は5問。1問間違えれば大打撃。

しかし、採点方式は詳しく教えて貰えないが、計算方法や考え方が理解できてる事が採点者に伝われば、間違えていても何点か貰えると言う。

大変さが伝わっただろうか?

これは一般常識があれば、クリアできる問題ではない。

全てが専門なのだ。

白紙の状態から1+1=?と学ぶ様なものだ。

いざ、講習日・・・・・さっぱり分らん。

とにかく、教官が言っている事、黒板に書くもの全て書き写し、無理矢理覚えるのだ。

理解は帰ってから家ですればいい。

そんな事が3日間続き、もうパンク状態。

これを10日間で理解して覚えて、検定試験に合格しなければ、一般試験で3教科まるまる覚え直しだ。何としてでも合格しなければ・・・。

もちろん仕事もある。疲れていても勉強しなければ。みんな同じ条件なんだから。

10日間・・・10日間さえ頑張ればいいのだ。365日ある内の10日間燃え尽きるのだ!!(明日のジョーかおれは)



そして当日。検定試験の日。

家を出る1時間前まで最終確認をした。

徹夜は試験にとって最も良くない事は分ってる。しかし、時間が無いのだ!

過去の問題集をやるも、合格ラインに殆ど到達しなかったし、いつもいつも胃がキュッと締まる感覚に襲われる。

時間無いし、ウル覚えだし、いくら問題やっても間違えるし、ホントに焦る!焦る!!焦る!!!

試験会場。受験番号○○○○○。「俺の机だ」

緊張する。

言い訳とはいえ、こういう時に限って仕事が忙しく満足に勉強できなかった。

やるしかない。



AM10時 開始。

ガサガサガサ・・・・(会場中の試験問題を開く音)

試験問題、何となく過去問題に似ている。でも自信がない。

いつもの如く、問題を理解するのが遅い。

試験は2時間あるが、30分経てば、出来た人から退室可能だ。

30分後、1人・・・2人・・・教台に答案用紙を提出して帰る。

俺はまだ半分も満たない。

「もう出来たのかよ?!」 焦る。

”冷媒噴射量は冷媒循環量の何%?う~ん・・・圧縮機吸い込み蒸気の比エンタルピー・・・・凝縮負荷??・・・え~っとどの公式使うんだっけ??・・・ああああ、こうだっけ??”

頭に血が上る。

ダメだ、冷静に冷静に・・・。何度も問題を読み返す。

結局2時間丸々使って、何とか全て埋めることが出来た。

正直手応えは無かった。

昼休憩を挟み、次は保安技術だ。

これは計算問題はなく記憶力勝負だ。

そしてまた2時間丸々使い。全て埋め尽くした。

これは何個か解る問題もあって、ちょっとした手応えはあった。

しかし、両方合格ラインでないと、検定合格にはならない。

学識のお陰で、ダメだったと悟った。



会社へ行く足取りが重い。

上司に出来栄えを報告しなければならなかった。

上司はとても厳しい方で、「いくら出来栄えに自信があっても合格しなければ意味が無い!」

という方で、もっともだが、また同じ事を言われるのが辛かった。

上司 「しょうがないって。今回は仕事も忙しかったし、この資格はワシも持ってないし、仕事の出来るK氏だって1回は落ちた。まぁ、1冷(第一種冷凍機)がどんな試験か解っただけでもええやん。一般試験頑張れ!!」

驚いた。怒られるとばかり思っていた。

安心はしたが、やはり試験に落ちるのは気が滅入るものだ。

試験結果が分るのが、8月中旬。

記述式の為、時間が掛かるのだ。

最初のうちは落ちた事が分って気分を切り替えたかったが、結果が分らないものだから毎日『高圧ガス保安協会』のホームページを見て、結果がいつ出るのか確認したものだ。

周りからは「試験どうだった?」と聞かれる度に「多分落ちましたよ」と言わなければならない。

ノイローゼになるかと思った。

1ヶ月が経ち、忘れかけた頃、周りの皆が「試験結果まだ?」と聞いてくる。

忘れかけてたのに、またまた気分が滅入る。

落ちてるのは分っている。だから嫌なのだ。あいつはバカだと言われている気分になる。

そしてさらに1ヶ月。周りは完全に忘れている頃、一通に封筒が届く。

高圧ガス保安協会からだ。

その晩、飲んで酔っ払っていた俺は、一気に酔いが冷める。

俺 「あぁ、見たくないなぁ。」

母 「じゃあ、あたしが見てあげる」

俺 「いいよ!!俺が開けるから!!」

勢いに乗ったまま、開封した。

”講習修了書”

俺 「???」

まぁ、講習は3日間行ったし、当然だな。・・・で、結果は??と『不合格』の文字を探す。
ところが、小さく・・・

『合格』

多分3回見直したと思う。

俺は言葉にならない、お腹に溜まった物が一気に込み上げて、震えだした。

俺 「えぇ?!合格ぅ!!!?なんで??間違えてんじゃないの?!」

やっと声が出た。

周りにいた母や姉が「おめでと~!!」と共感してくれる。

本当に信じられない。こんなに自信のない試験に合格できるなんて。

真夜中にも関わらず、発狂してしまった。(ご近所さん、ごめんなさい)

実はこれは、昨日の話。

今日、休みが明けて明日、会社に報告するのが本当に楽しみ。

いつも機嫌の悪い上司に笑顔がこぼれるのが楽しみで仕方ない。

明日はきっと、地球の重力1/3くらいになってるだろう。

しかし、一般試験の『法令』を合格しなければ、晴れて資格を取得する事が出来ない。

まだ、気を抜いてはいけない。

11月。

絶対、取ってやる。
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by unntama01 | 2005-08-23 23:55 | 自分