無事機内に乗り込み、サンフランシスコの超短い滞在に涙を飲みながら窓からの景色を見送った。見えるはずの無いゴールデンゲートブリッジを探しながら・・・。

ニューヨークで大災害に見舞われ、ここでも大変な大騒ぎになったとお互いに「大変な旅やったな」と思い出話をしていると・・・
おばさん 「ニューヨーク行ってはったん??」
ひとつ前の席のおばさんが話し掛けてきた。
俺 「え?あ・・・、はい。」
おばさん 「大変やったでしょ?!」
俺 「えぇ。まぁ・・・。」
えらい、ノリのいいおばさんだ。
おばさん 「あたしたち一昨日の晩、空港閉鎖されて帰れなかったのよ!!」
俺 「え?!そうなんですか?・・・えっ?じゃあ、今?」
おばさん 「そうよ!!仕方なくもう2日泊まる事になったのよ!!お陰で、綺麗な夜景をエンパイヤで見れたの!お兄さんは見に行った??」
俺 「はい!綺麗でしたよね!・・・え?あれ?じゃあ、昨日僕たちあってたかも知れないですね!」
おばさん 「そうなの?!」
となりにいたおばさん2が・・・
おばさん2 「違うわよぉ。あたしたちが行ったのはロックフェラー。昼間に登ったのが、エンパイヤよぉ。」
あ・・・そうですか。
おばさん1 「あなた達は大丈夫だったの?」
俺 「え?・・・僕らは予定通りに、今日帰りなんですよ。」
おばさん 「えぇ!そうなの?!いいわねぇ!あなたたちラッキーよ!!もうあたしたちなんかねぇ!!・・・・・・」
おばさんのマシンガントークが炸裂し、俺はMと苦笑いを浮かべながらひたすら話を聞く羽目になった・・・。
こんなところで、大阪のおばちゃんパワーを見せ付けられるなんて・・・。
今まで外国人に囲まれていた所為か、日本人に囲まれると調子が狂う。
さすが、何にもなびかない大阪のおばちゃん。
でも良く考えたら、本当にラッキーだったんだと思う。
その日の計画は上手くいかなかったかも知れないけど、
普通にニューヨークへ行けて、無事到着して、
1日目は自由の女神を殆どロスタイム無く見れて、マンハッタンを歩き回ることが出来て、主要となる所を行く事ができた。
2日目に大雪に見舞われ、大変な目にはあったけど、夜には晴れてブルックリンへ行く事が出来た。
3日目も大雪で地面は最悪だったけど、快晴でキラキラした白銀のセントラルパークを見れて、
霧が懸念された夜も問題なくエンパイヤステートビルで夜景を楽しむ事が出来た。
おばさんの話を聞くと、大雪でエンパイヤも綺麗に観れなかったし、自由の女神も4時間近く待たされたらしい。町も広範囲の移動は難しく、散々だったと聞く。
挙句の果てには空港が閉鎖されて帰れずに2日間も滞在延長したんだとか。
こういう話を聞くと、いかに自分たちがラッキーであったか思い知らされる。
でも、おばさんたちは10日間の滞在だったんだ。
時間がたっぷりあったんだから俺たち以上に色んな所へ行けたと思う。
もし、俺たちにそんな不幸が舞い降りたら、絶望の3日間だったんだと思う。
俺たちの体力、行動力、決断力で3日間無事(?)乗り越えれたんだ。
帰りの機内ではお互いに疲れ果て、殆ど話しはしなかった。
Mはグッタリとシートに体を沈み込め、深い眠りに就いていた。
何度か来るサービスにも起きる事は無くグッタリと。
行きでは、「ニューヨークにカンパーイ!!」とか言って、飲みたくも無いビールを無理矢理飲ませるハイテンションぶりだったのに、今の姿は痛々しい・・・。
風邪と疲労で限界を超えている状態。
俺は大人しくオレンジジュースで一人「お疲れ様、俺」と呟いた。
そして寝たのか寝てないのか良くわからないフライトを10時間・・・・・

関西空港に間もなく着く頃、Mは少しの元気を取り戻していた。
M 「ウンタマ!なぁ、見てん!!」
Mは窓の外に張り付いた氷の結晶に感動してちょっとはしゃぐ。
高度が下がって来たんか。
空気中の水分濃度が濃く、飛行機の速度で窓に結晶が出来たみたい。

帰りの仕度を終え、降り立つのを待つ・・・・・。
窓の外はさっきまで凍りついていた結晶が水滴に変わり、分厚い雲を劈き(つんざき)、見慣れた空港が現れた。
空港に降り立つと周りは日本人だらけ。
無事荷物も日本に到着していた。
外に出て、無事帰ってきましたと、記念写真。
パンパンに腫れ上がった顔を記念に残す事が出来た。
Mとはココでお別れ。
互いのバス乗り場へと向かった。
時間は夕方5時。
俺たちがニューヨークへと旅立った時間も丁度この位の時間。
夕方の太陽が沈む時間。
あの時と同じ空を見た時、とても不思議な気分・・・・時間が止まっていたような気分になった。
空港に来た時と何も変わらない空港。
そして、同じように太陽が沈もうとしている。
ニューヨークへ行ったのは夢だったんじゃないか?・・・と・・・。
帰りのバスに揺られ、帰宅した。
家に着くと・・・
母 「あんた、帰れたの?!」
いや、今ココに居るやん。
父 「雪凄かったらしいやん!!」
俺 「うん。こっちでニュース流れたん??」
父 「いや、しらん。」
どないやねん。
父 「新聞には載ってたぞ!!」
俺 「へぇ・・・。それまだあるん?」
父 「あるある!凄いぞ!!観測史上初の積雪量や!!」
俺 「はぁ!!!?」
正確にはセントラルパークでの観測史上最高の高さ68cm。
一日で68cmもの雪が降ったというのだ。
そりゃ、空港も閉鎖されるわ。
大きな荷物を部屋に運び、とりあえずいきなりお土産披露会。
まず最初に一刻も早く開けなきゃいけない、
「ケーキ!!」Junior'sのチーズケーキ!!

CafeRomaのケーキ!!

マグノリアのカップケーキ!!

ニューヨークを飛び越えて食されると思ってもみなかったケーキたち。
製造されてから24時間以上は超えているだろう。
しかも一定の温度に保たれていなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ま、大丈夫でしょ。
俺 「前も、持って帰って大丈夫やったもん。今よりもうちょっと暖かかったし、多分寒かったから大丈夫やで。」
母 「大丈夫大丈夫!!うわぁ♪楽しみね~♪みんなで、分け分けしましょ♪♪」
と、俺は一番気になっているマグノリアのカップケーキを取り出し、第一投目!!
!!!!!!!!!

あんま"あああッ!!絶叫!!
もぅー、ビックリした!!
一口で、水飲み干したわ!!
もう、メチャクチャ甘いのって絶叫でした。
甘いものには目が無い変わったメンズなんですけど、これにはビツクリした。
もう、こんな感じ。 周りもそれを見兼ねたのか・・・。
「一口でええわ・・・。」
親父が一口頬張ると
「うわっ、こりゃ甘いわ!・・・なんか昔の中国のお菓子でこんなんあったなぁ・・・着色料たっぷりの!」
俺は調子に乗って8個も買ってきたんだ。
どうすんのよ、コレ。
責任持って2個は食べた。
妹の彼氏が甘いものが好きらしいので2個持っていって貰った。
残りは冷蔵庫・・・・。
ニューヨーカーには必須にマグノリアなのだが、俺はニューヨーカーの舌を疑った。
アメリカ人と日本人では舌の構造が違うんだ。
そう思うことにした。
続いて、チーズケーキ。
俺 「コレ!ニューヨークで一番美味しいって言われてるチーズケーキらしいよ!ニューヨークチーズケーキは有名やもんな!絶対美味しいはず!!」
名誉挽回に出たニューヨークチーズケーキ!!
果たして、お味は??
・・・・・・・・・・・・。
フンフン・・・・・。
んーーーーー・・・・。
うん。
ま、濃厚な。
うん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
母 「あたし、モロゾフのチーズケーキの方が美味しいと思うわ。」
それ言っちゃダメでしょ!!折角、名誉挽回のチャンスなのに、俺も同じ事思ってしまったよ!
俺が言っちゃあ、元も子もないもんな。
確かに濃厚で、まずくは無い!!
先ほどの甘さだけのケップケーキとは違う。(もう散々)
でも感動するほど美味しいと言う訳でもない!!
俺 「ちゃうねん!!こんなはずじゃないねん!!ニューヨーク美味しいはずやねん!!」
母 「ニューヨークって言っても食の街じゃないでしょ・・・?食やったらやっぱり日本の方が腕が上じゃない?」
言い返す言葉も無い。
確かに、ニューヨークで美味しかったって食べ物には殆ど巡り合う事が出来なかったんだ・・・。
エッサベーグルは美味しかったけど・・・。
そして最後に食べた、なんとなく感じが良かった店に入って買った衝動買いケーキが一番美味しかった・・・。
母も、妹も「これどこのケーキ?!これ一番美味しいじゃない!!」
大喜び。
Cafe Roma・・・。
あなたの店がウチではニューヨークに輝きました。
ケーキも別に腐った味はせず、美味しく(?)頂きました。
だから、大丈夫なんだって!
夏場だったらさすがに考えたけどね。
お腹も壊してないし!
M家に持って行けば良かったかな?
本当はここにクリスピークリームも持って帰るつもりだったんだけど、見つからなかったのは仕方が無い。
いつか絶対食べてやる。
そして、家族それぞれにお土産を・・・
父にはパンツ
母にはトレーナー
妹には小さいバック
兄にもパンツ(H&Mのツルツルおパンツ)
姉にはTシャツ
それぞれニューヨークとはなんの関係も無い品々に家族はなんの疑いも見せず喜んでくれた。
・・・・・・・・・・・・・。
これでいいのか?!
ま、いっか。
全部センチュリー21で買ったって事に意義があるんだから!
さすがに疲れた俺は、部屋に戻り荷物の片付けをした。
自分へのお土産の多さにビックリした。
殆ど服!!
次回、旅行する時は、スーツケース半分空と言わずに全部空にした方が良いんじゃないか?!
次は迷惑を掛けないようにしないとな。
恐ろしい数の荷物を、友達に配るお土産へと小分けし、なんとか整理できた。
Mから電話だ。
M 「着いた??」
俺 「ぁあん。いま、片付けてるところ。」
M 「大雪の話結構おっきいニュースになってたみたいやな!」
俺 「らしいなぁ。俺ら普通にはしゃいでたな!」
M 「うちの親、もう心配で心配で、えらい騒ぎになっててんて。」
俺 「はは・・・。そうなんや。」
M 「いやー、大変でしたな、ウンタマさん!」
俺 「なぁー。大変やったなぁ。体調は大丈夫なんか?」
M 「んぁ、まぁ、ちょっとは精神的に落ち着いたからな。もう、寝て万全な体制に整えるわ。これで会社休まれへんもんな。」
俺 「俺、明日から仕事~。結構、平気かも。」
M 「さすがやな。・・・じゃあ、寝ますか!」
俺 「あぁ、お疲れさん!!また写真とかの話しよな。」
M 「うん、わかった!お疲れ!!」
Mも無事家に到着。
コレで、俺たちの旅行は無事終える事が出来た。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
テレビを付けてみる。
何も変わってないいつもの番組。
多量の荷物を目の前にしてもニューヨークへ行ったことが夢のように思える。
自分の部屋。
いつもと同じベッド。
当たり前に居る家族。
普通に明日仕事。
何も変わらぬ日常。
普通に普段している行動と何の変りも無い。
俺は何を期待してたのだろう?
何か変えたかったのか?
この旅で得たモノってなんだ??
楽しかった。
色んなモノをみた。
様々な経験をした。
目には見えないけど、たくさんの記憶が残っている。
海外という別世界に身を投じた事で、自分が別の住人になったという錯覚を起こすようだ。
でも自分は何も変わってない。
ただ、ニューヨークという土地を訪れただけ。
じゃあ、なんで海外旅行がしたいと思うのか?
海外は特別な気分にさせてくれる。
全てが見た事の無いもの。
全てが新鮮。
日本という島国で育った遺伝子がそう思わせているのか?
人種も文化も考え方も違う。
そこに求めている物があるんだ。
それを得た時に初めて達成感がある。
だから海外旅行へ行きたいと思う。
そして、訪れた町は自分のホームタウンだと思える。
最初、なぜニューヨークへ行きたいか自分でも分からなかった。
でもキッカケはなんだっていいんだ。
sex and the city(海外ドラマ) にしろ、世界の縮図にしろ、セレブごっこしたいにしろ。
多分どこの国に行っても、同じ事思えるんじゃないかな?
ただ自分がその国の情報を知らないだけ。
今行きたい国はたくさんある。
ギリシャ、カナダ、オーストラリア、イタリア、スペイン、メキシコ・・・・
それは多少、情報があるから。
もっともっと自分に合った国があるかも知れない。
だから日本国を飛び出したいと思う。
経済的に難しいけど、自分は生きてる限り、色んな国に行ってみたいと思う。
今回の旅はまだまだ序の口!
もっと、色んな事を知りたい!
~ニューヨーク旅行記~
最初から最後までの人。
途中から見てくれた人も初めて見てくれた人も、こんな長々しくて纏まりの無い日記を読んでくいれてどうもありがとうございます!
毎回毎回コメント凄く嬉しかったです!
どうやらこの旅行記についてはこの回で終わってしまうようです。
次の国はどこだろう?
というか、行けるのか??
何が起こるか解らないウンタマ旅行記。
俺の旅はまだ終わってないみたいです!!長い間、御愛読ありがとうございました!!
次回からは日常のどーーーーーーーーーーでもいい話を
また長ーーーーーーーーく話すと思うので、
まま、
付き合って下さいよ。
ではでは!!