だからルーズな性格は直せって言ったじゃねーか!!
2007年 09月 03日
アレックスたちと約束した時間は晩の10時30分。
(この時点ですでに時間の感覚が麻痺している)
待ち合わせ場所は一度通り掛った店だから場所は掴めている。
ホテルに着いたのが9時前だったから、シャワー浴びたり、荷物の整理をしたりと準備に余裕はあった。
晩御飯を食べようにもさっき昼食(?)を食べた所だから、腹は減ってない。
意味も分からないテレビを眺めたり、本日の振り返り動画を撮影したり、部屋の写真を収めたり、一向に準備する気配なし。
余裕だと思ってたらすでに約束の時間が迫る。
海外に来ても、やっぱりルーズな俺。
恋する乙女の如し、何を着ようか迷うこと10分。
折角シャワー浴びたのに、汗だくでホテルを飛び出る。
今朝から2回も顔を出したワインバーのイタリアのマンマの店を通りかかった。
俺は「Ciao!!」と声を掛けるとマンマもニッコリ笑って手を振ってくれた。
もう、現地の人間と同化した気分だ。
ルンルン気分でミコノスの石畳を簸た歩くが、進めど進めど、知ってる道に辿り着かない。
そればかりか、行きたい方向に道は無く、段々違う方向へ行ってるではないか。
またかよ・・・。
「ここだ!!」
と思って知ってる道に出たと気付いた時には、真逆方向の『ピエロバー』に来ていた。
えええええ?!
どこがどうなったら、ココに辿り着くんだ?!
『Ciao!』とか言ってる場合じゃねーよ、俺?!
来た道を戻ろうとしたが、迷うのも目に見えてるので、海岸沿いに出て、月光が綺麗だったパルポルティア教会を目指した。
あ~、あそこ暗いから襲われねーかな~。
ボディコンバットで取得した技を頭にイメージしながら、競歩選手並みのスピードで向かう。
やっと着いた頃には丁度約束の10時30分。
ココのバーの名前は「ピアノバー」
ピアノ演奏やシャンソン歌手が生で披露してくれるお洒落なバー。
店内に鳴り響くピアノの音に期待を膨らませ、スキンヘッドで2メートルはありそうな兄ちゃんに尋ねてみた。
「友達が先に来てると思うんだけど、探してもいいですか?」
ハムナプトラのイムホテップの様な大男は「もちろん!」と言って、店内に案内してくれた。
「こんなお洒落なバー、日本にもあったらいいのにな。」
波打ち際にピアノが鳴り響き、シャンソン歌手が歌を披露。
サービス料金が取られる訳でもないのに、値段設定も全然高くない。
様々な客層に目を配って居るのだが、アレックス達は何処にも居ない。
焦る俺。
イムホテップに尋ねてみる。
「10時くらいから3人か4人かでお客さん入って来ましたか?」
「ん~・・・・、彼らかな?」
「いや・・・・違います。」
「それじゃあ見てないね。友達居なかった?」
「ん~・・・・はい~・・・・。」
「来るまで、カウンターに座ってなよ。」
「あ・・・いや、ちょっと違う所探してみます。」
「そう。また来て下さいっ。」
「はい・・・・。」
イムホテップは外見は怖いが、とても紳士に対応してくれた。
それよりも、アレックス達だ。
どういうことだ?
ココまで来て、はめるなんて事は考えられない。
「10時から10時30分の間な」
と言っていたから、もしかしてココは待ち合わせ場所で、またピエロに行ってるのかも知れないぞ?
と瞬時に頭が働いた。
今度は人の流れに沿ってピエロバーに向かった。
俺は海沿いを歩いたから会わなかったのかもしれないぞ。
本日ピエロ2回目。
受付は昨日の晩と同じ人だ。
アレックス達と仲良く話してたから、名前を言えば分かるだろう?
「スイマセン。アレックス達来ました?」
「やぁ!・・・アレックス?いや、今日はまだ来てないよ?」
「え・・・・そうですか。ありがとうございます・・・。」
また振り出しだ。
「多分、来るならもっと遅いはずだよ。」
「そうですか。わかりました。」
階段を下りて、少し考える。
おぃおぃおぃ。どこ行ったんだ?アレックス??
ルーズな性格の自分を罵った。
ぐーたらしてねーで、さっさと10時前に行ってりゃ良かったじゃねーのか?
待つのに痺れを切らして、先にどっか行ってもたんかな?
ギリシャ人はのんびりした性格やから多少遅れたって良いってちょっと思ってたのがいけなかった。
俺のあほ~・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
いや、こんな事で諦めるか。
もしかして、まだ家に居たりするかも知れないぞ?
家はカトリミ風車の近所だったな。
行く道は覚えてないが、目印になる建物の方角はなんとか分かるようになってきた。
アレックスのホテルに向かう。
時間は11時を過ぎようとしていた。
こんなに時間が経ってるのに居る別けない・・・・・。
でも、宛てに出来るのはもうここだけだ。
嫌な予感を振り切り、階段を駆け上がりノックしてみた。
コン・コン。
・・・・・・・・。
コン・コン。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
寝てる?
いや、やっぱり居ない。
外から電気が消えてるのが見えてたから、居ない気もしてたんだ。
階段に座り込み、途方に暮れてしまった。
もっと早く行動しとけば・・・・・・。
もうこれで終わりなのか?
このまま自然消滅??
楽しい気分も絶望に思えた。
カバンに入れていたメモとペンを取り出し、この状況とメールアドレスを書いて、ホテルを後にした。
やっぱりどうにかしたくて、しつこくも人が集まりそうなレストランの前を通ったり、
朝行ったテラスに行ってみたり、様々な場所を探したがやはり見つからない。
携帯の番号を聞いていたので、頑張って掛けてみたが、固定電話と携帯電話では掛け方が違うようで、全く掛からない。
試行錯誤してやっと繋がった相手はギリシャ語でもなく英語でもない言葉で罵声を発する。
最後に「NO!NO!!」と言ってプチンと切れた。
アレックスの野郎、違う番号を教えたのか?
そんな事するはずも無い事は分かっているのだが、段々腹が立ってきた。
自分が悪いのだが、これからどうしていいのか分からず、ただ何かに腹を立てていた。
このまま自分のホテルに戻って寝るのも納得がいかない。
もう、どうしようもないのでさっきのお洒落バー「ピアノバー」に行く事にした。
ギリシャの夜は寒いくらいだと聞いていたのに、島国だからか非常に暑かった。
汗だくなり、一日の疲れや、この状況で、自暴自棄に陥っていた。
(この時点ですでに時間の感覚が麻痺している)
待ち合わせ場所は一度通り掛った店だから場所は掴めている。
ホテルに着いたのが9時前だったから、シャワー浴びたり、荷物の整理をしたりと準備に余裕はあった。
晩御飯を食べようにもさっき昼食(?)を食べた所だから、腹は減ってない。
意味も分からないテレビを眺めたり、本日の振り返り動画を撮影したり、部屋の写真を収めたり、一向に準備する気配なし。
余裕だと思ってたらすでに約束の時間が迫る。
海外に来ても、やっぱりルーズな俺。
恋する乙女の如し、何を着ようか迷うこと10分。
折角シャワー浴びたのに、汗だくでホテルを飛び出る。
今朝から2回も顔を出したワインバーのイタリアのマンマの店を通りかかった。
俺は「Ciao!!」と声を掛けるとマンマもニッコリ笑って手を振ってくれた。
もう、現地の人間と同化した気分だ。
ルンルン気分でミコノスの石畳を簸た歩くが、進めど進めど、知ってる道に辿り着かない。
そればかりか、行きたい方向に道は無く、段々違う方向へ行ってるではないか。
またかよ・・・。
「ここだ!!」
と思って知ってる道に出たと気付いた時には、真逆方向の『ピエロバー』に来ていた。
えええええ?!
どこがどうなったら、ココに辿り着くんだ?!
『Ciao!』とか言ってる場合じゃねーよ、俺?!
来た道を戻ろうとしたが、迷うのも目に見えてるので、海岸沿いに出て、月光が綺麗だったパルポルティア教会を目指した。
あ~、あそこ暗いから襲われねーかな~。
ボディコンバットで取得した技を頭にイメージしながら、競歩選手並みのスピードで向かう。
やっと着いた頃には丁度約束の10時30分。
ココのバーの名前は「ピアノバー」
ピアノ演奏やシャンソン歌手が生で披露してくれるお洒落なバー。
店内に鳴り響くピアノの音に期待を膨らませ、スキンヘッドで2メートルはありそうな兄ちゃんに尋ねてみた。
「友達が先に来てると思うんだけど、探してもいいですか?」
ハムナプトラのイムホテップの様な大男は「もちろん!」と言って、店内に案内してくれた。
「こんなお洒落なバー、日本にもあったらいいのにな。」
波打ち際にピアノが鳴り響き、シャンソン歌手が歌を披露。
サービス料金が取られる訳でもないのに、値段設定も全然高くない。
様々な客層に目を配って居るのだが、アレックス達は何処にも居ない。
焦る俺。
イムホテップに尋ねてみる。
「10時くらいから3人か4人かでお客さん入って来ましたか?」
「ん~・・・・、彼らかな?」
「いや・・・・違います。」
「それじゃあ見てないね。友達居なかった?」
「ん~・・・・はい~・・・・。」
「来るまで、カウンターに座ってなよ。」
「あ・・・いや、ちょっと違う所探してみます。」
「そう。また来て下さいっ。」
「はい・・・・。」
イムホテップは外見は怖いが、とても紳士に対応してくれた。
それよりも、アレックス達だ。
どういうことだ?
ココまで来て、はめるなんて事は考えられない。
「10時から10時30分の間な」
と言っていたから、もしかしてココは待ち合わせ場所で、またピエロに行ってるのかも知れないぞ?
と瞬時に頭が働いた。
今度は人の流れに沿ってピエロバーに向かった。
俺は海沿いを歩いたから会わなかったのかもしれないぞ。
本日ピエロ2回目。
受付は昨日の晩と同じ人だ。
アレックス達と仲良く話してたから、名前を言えば分かるだろう?
「スイマセン。アレックス達来ました?」
「やぁ!・・・アレックス?いや、今日はまだ来てないよ?」
「え・・・・そうですか。ありがとうございます・・・。」
また振り出しだ。
「多分、来るならもっと遅いはずだよ。」
「そうですか。わかりました。」
階段を下りて、少し考える。
おぃおぃおぃ。どこ行ったんだ?アレックス??
ルーズな性格の自分を罵った。
ぐーたらしてねーで、さっさと10時前に行ってりゃ良かったじゃねーのか?
待つのに痺れを切らして、先にどっか行ってもたんかな?
ギリシャ人はのんびりした性格やから多少遅れたって良いってちょっと思ってたのがいけなかった。
俺のあほ~・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
いや、こんな事で諦めるか。
もしかして、まだ家に居たりするかも知れないぞ?
家はカトリミ風車の近所だったな。
行く道は覚えてないが、目印になる建物の方角はなんとか分かるようになってきた。
アレックスのホテルに向かう。
時間は11時を過ぎようとしていた。
こんなに時間が経ってるのに居る別けない・・・・・。
でも、宛てに出来るのはもうここだけだ。
嫌な予感を振り切り、階段を駆け上がりノックしてみた。
コン・コン。
・・・・・・・・。
コン・コン。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
寝てる?
いや、やっぱり居ない。
外から電気が消えてるのが見えてたから、居ない気もしてたんだ。
階段に座り込み、途方に暮れてしまった。
もっと早く行動しとけば・・・・・・。
もうこれで終わりなのか?
このまま自然消滅??
楽しい気分も絶望に思えた。
カバンに入れていたメモとペンを取り出し、この状況とメールアドレスを書いて、ホテルを後にした。
やっぱりどうにかしたくて、しつこくも人が集まりそうなレストランの前を通ったり、
朝行ったテラスに行ってみたり、様々な場所を探したがやはり見つからない。
携帯の番号を聞いていたので、頑張って掛けてみたが、固定電話と携帯電話では掛け方が違うようで、全く掛からない。
試行錯誤してやっと繋がった相手はギリシャ語でもなく英語でもない言葉で罵声を発する。
最後に「NO!NO!!」と言ってプチンと切れた。
アレックスの野郎、違う番号を教えたのか?
そんな事するはずも無い事は分かっているのだが、段々腹が立ってきた。
自分が悪いのだが、これからどうしていいのか分からず、ただ何かに腹を立てていた。
このまま自分のホテルに戻って寝るのも納得がいかない。
もう、どうしようもないのでさっきのお洒落バー「ピアノバー」に行く事にした。
ギリシャの夜は寒いくらいだと聞いていたのに、島国だからか非常に暑かった。
汗だくなり、一日の疲れや、この状況で、自暴自棄に陥っていた。
by unntama01
| 2007-09-03 06:02
| GREECE ~旅行記~