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やりたいようにやる。そう自己満足。日々変わっていく考え方がやけに面白い。


by unntama01
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やっと観光らしい散歩。

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いつものピエロバーに行く小道に差し掛かった。
この筋を歩いていればミコノスのメインストリートに繋がって居る事は察しが付いている。





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何処も似たような店ばかりが立ち並ぶ。
最初に歩いた時はただの景色でしかなかった、土産店も商品選びとなると気合が入る。

どの店も『ミコノス!!』『ギリシャ!!』を謳っており、これなら物価の高いミコノスより、本土で買ったほうが安いのでは?と思うものばかり。

なぜか、サントリーニのものまで置いている。
島仲間だからってサントリーニでもないのに、便乗しなくても・・・。
ミコノスしか行かないお客さんの為のニーズに応えているようだ。

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「ミコノスらしいものってなんだろう・・・」

ふと思い出した時、ミコノスは革製品の技術が有名なことともう一つ、真っ白いレースのカーテンや敷物、コットンのシャツ、パンツが民芸品のようだ。
(『白』は強い日差しを防ぐ為に自ずと必需品とされるようになった)
パノスが着ていた白いシャツやパンツが余りにもかっこよくて、自分も欲しくなった。

・・・が、やはり物価が高いミコノス。

店に入って、値段を見ると買えなくは無いが、かなり勇気のいる値段。
しかも1€=170円で換算すると10000円~12000円はくだらない。

よくよく考えて、「白のシャツと白のパンツなんて探せばどっかで見つかるさ~」と店員の明るい接客から抜け出し、次の店に流れ込む。



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土産となると、自分のことより、誰に何を上げるかとても悩んでしまう。
何かはあげたいが、そんなに値段が嵩張ると破産してしまう。
かといって、キーホルダーや小さな置物なんて、貰っても行ったこと無い人からしたら、
邪魔な物以外何者でもないことは承知の上。
でも中途半端なもの渡すわけには行かない・・・・

う~~~~ん・・・・。

ふと気が付くと、店の前にキーホルダーやアクセサリー、ミサンガが飾ってある店が軒並み並んで居ることに気が付いた。

そうか、アクセサリーだな、こりゃ。


ギリシャや、ミコノスらしいものアクセサリーを見つけることにした。

たまたま気に入った店の前で飾ってある土産を見ていると、不思議なアクセサリーがある事に気が付き、周りを見てみると、『それ』は何処にでも置いてあるみたいなのだ。

不思議に思い、手に取ってみるが、ブレスレットにしては輪っかは大きいし、ネックレスにしては頭が入らない。
ストラップか?と思うが、取り付ける用の紐も見当たらない。

・・・・いったいなんなんだ???

しかし、これはいろんな色や形があり、とても綺麗で目移りして、使用用途が分からないにしても部屋に飾るのだけでも綺麗な代物だ。

恥を覚悟の上で店の人に聞いてみた。

俺 「あの~、これはブレスレットですか??」

お店のおじさんはニコッと笑って、説明してくれた。

「これは『コンボロイ』さ。」

俺 「え?・・・コ・・・え???」

この時は聞いたことも無い名前で、覚えきらなかったのだが、日本に帰ってきてから調べると『コンボロイ』という名称だと後で知った。
(『kranaA』さんのブログから引用)

コンボロイは短気なギリシャ人にとってストレス発散する為のオモチャみたいなもの。
喫煙大国なギリシャ人が喫煙の変わりに、コンボロイを振り回し、ストレスを発散させるというもの。
わっか上になった紐に石と金属が交互に通して、紐には余裕をもたせてある。
中指と薬指にコンボロイを挟み、振り回して親指と人差し指に挟む。
それを何度も繰り返し、ストレスを発散させるという。
上手い人なら、何度もその繰り返しが出来るそうだが・・・出来たからといって人生の何の役にも立たないことは言わないで置こう・・・。

コンボロイは大きさも様々なのだが、意外と高価な代物。
みんなに買って帰ろうかと思ったが、それこそ破産な勢い。

その店にはアクセサリーがかなり充実している。

お店に入ると若いお姉さんとおばさん。
どうやら、家族で経営しているようだ。

たくさんのアクセサリーは全てが可愛らしく、どれを取っても万人受けしそうなものばかり。

お姉さんは流暢な英語で話しかけてくれた。

「どんなものを探しているの?」

俺 「『ギリシャや、ミコノスに来た!』って感じのものを・・・。」

最初は女性向けのものを探していたのだが、いつの間にかかっこいい商品は自分の腕に合わせるようになって、結局自分の物も購入することになった。

お姉さんは親切に目の形をしたお守りや、彫刻のもの、アテネの剣や、何か意味深なもの。
一つ一つ丁寧に説明してくれた。
お姉さんやおじさんがいつも手作りで作っているアクセサリーには自信満々な笑みで。

結局、このお店で大半のお土産を購入してしまった。

しかし、かなりリーズナブルで、一つ日本円に換算しても400~500円程度。
それでも今考えりゃ、たけーな、おぃ。



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それでもお店が並ぶ限り、目移りしてしまうから面白い。




民芸品やブランド店が並ぶ中、一店のCDショップを見つけた。

俺 「そういえば、ギリシャの音楽シーンは如何なもんだ?」

ヨーロッパは世界的な建造物や食文化で世界を魅了しているが、音楽はオペラやクラシックそういったイメージが俺の中では強い。

気になって入ってみることにした。

すると、クラシックが流れているわけではなく、ポップスも健在な事が分かった。
(当たり前か。)

店の店員はどうやらカウンターでディナー中なご様子。
どこから買ってきたか分からないピザを頬張りながら、口を拭いて「ヤサース」(こんにちわ)
何事も無かったかのように微笑む、おっさん。

・・・・・・・・・。

ま、ギリシャだからいっか。

俺も「ヤス~」と言いながら、何も見なかった体(てい)で物色し始める。

が。

ギリシャ語が読める訳でなく、英語が分かったとて、CDジャケットだけではどんな歌を歌っているかもさっぱり。

・・・・・・仕方が無い。

お食事中、申し訳ないのだが、店員に相談することにした。
(なんで、こっちが気を遣わにゃならんのだ。)

俺 「すいませーん、ギリシャの音楽を知りたいんですけど、有名な歌手・・・というか売れてる歌手はどんなのがありますか??」

店 「うーん、そうだね・・・・・・・・・彼なんてどうかな?彼は幅広い年齢層から支持されてるよ。結構人気があるんだ。」

と、手渡されたハカセタロウのようなおじさんのジャケット。

俺 「・・・・(マジかよ。)・・・・・・えーっと、もし宜しければ、このCD聴かせて頂けませんか??」

店 「うーん・・・。本当は駄目なんだけど、今、お客さん一人だし、いっかな。ちょっと待っててね。」

俺 「無理言ってすいません。」
(そりゃ、飯も食うわな。)

音楽を聴いた所、良い声をしているのだが、やはりというべきか、年齢層が高い人に受けそうな音楽。
正直、俺の心には響かなかった。

俺 「うーん、ありがとうございます。ちょっと違う気がするんですよね。もっと若い人はありませんか??」

店 「いやー、君の好みが分からないからねー。」

(確かにそうだな。)
俺 「・・・・・この人なんてどうですか?」
と、取り出したのはジャケットからしてバラードを歌いそうな雰囲気のある人。

店 「あぁ、コイツはいいよ。良い声してる!聞いてみるかい?」

俺 「あ!ありがとうございます!」

音楽を聴いてみると、ビンゴ!!

民謡とまではいかないが、ギリシャらしい弦楽器の音楽に、アレックス達と乗った車の中で聞いた音楽、プールバーで聴いたアラビックに近い感じ、求めていたものとマッチした!

俺 「これ、いいですね!これ頂けますか??」

店 「はいよ!」

彼の名前はNIKOS BETHS

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こんな音楽⇒ココ

正直、ギリシャに来ていなければ、このような聴きなれない音楽に惹かれる事もなかった。
多分、日本人が聴いても心地良いものではないかもしれない。
とても独特な歌い方だからだ。

彼の声を聴いているだけで、ギリシャに居るような気がして、俺には心地良いものになった。

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そっか。
もうディナー時なんだな。

別に腹も減ってる訳でもないけど、なんか食っとかないとなー。

迷い込んだ先に見つけたのは『PICCOLO』

ガイドブックに乗ってたイタリア語で「小さい」という意味のサンドイッチ屋

豪華にディナーと行きたい所だが、また一人ででっかいテーブルに座るのも気が引ける。

「折角ガイドブックにも乗ってるようなお勧めなみせなんだから」
と、この店に入ることにした。

俺 「ヤス~・・・」

少々、弱気にお店に入ると、気の強そうなおねーさん(おばさん?)と気の弱そうなおねーさんとデカイおじさんの3人。

気の強いおばさんが主導権を握り、気の弱いおねーさんにあれこれ指示をする姿はまるで小姑。

ショーケースに並べられたたくさんの具。

システムが今一理解できていないが、とにかくココから選べば良いのだと考える。

気の強いおばさんは無表情で、俺が何かを言うのを待ち構えている。

イライラしているのか、トングを右手に持ち、左手にパンパンたたき付ける。

俺 (いや、ちょっと来たばっかなんだから、待ってくれよ・・・。)

焦る俺。

やっぱり、分からないので尋ねる

俺 「あの・・・どうやって商品を選ぶんですか?」

何を今更?!的な顔をして、一息ため息を付いた後に怒りながら

「好きなパンは?こっち?それともこっち??!」
「切るの?」
「焼くの?!」

淡々と質問をしてくる。

気押しされて、あれよあれよと訳も分からず、適当に選んでしまった。

どうやら、俺はライ麦パンのトーストにしたらしい。

具材くらいは分かる・・・

と思ったが、やっぱり分からない。

おばはん怖かったけど知ったかで変なものを頼まないように、ちゃんと聞こうと勇気を出す俺。

「あの・・・コレなんですか?」

「ドライトマト!!」

「じゃあ、こっちのは・・・?」

「チキン!!」

「えー・・・、コレは?パプリカ??」

「ええ?!・・・あ、そうね。」

なんで、商品選ぶだけで怒られなきゃならないんだ。

この人の周りで働いてる気の弱いおねーさんがやつれているのにものすごーく分かる気がした。

試行錯誤、そしておばはんに負けじと選んだ商品はコレ↓


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やっぱりギリシャなんだから、フェタチーズもお忘れなく。



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ギリシャへ来たら、口にしたいものランキング3位の『グリークコーヒー』

煎った豆をフィルター通さず、入れてしまう。

どんなものかと、口にしたら・・・・ざらざら・・・。

こんなざらざらしたもの飲んで何が美味しいと言うのか・・・。

そして、サンドイッチを頬張る。

・・・・。

んまーい。

妥協しなくて良かった良かった。
っつーか、サンドイッチでハズれる店なんて有り得ないよな。

食事の最中も気の弱いお姉さんは怒られてばかり。
何をそんなに怒っているのか理解できない。

恐らく「PICCOLO」と言う名前は、おばはんの堪忍袋を指しているのかもしれないな。

結構なボリュームで、お腹が膨らむ。
折角頼んだグリークコーヒーを残すのももったいない。
「えいや!」と飲んでみると・・・・・あれ??

コーヒー豆が沈降して、美味くなってるじゃないか。

・・・・・あ、そうか。
本当はこうやって飲むのな。

余分なものも豆の重さで沈降させて、澄んだコーヒーを飲む。
なかなか合理的じゃないか。

心もお腹も満たされ、サンドイッチ屋を後にした。

まだまだ約束の時間には程遠い。

一人の時間は意外と長く感じる。

次、どーこいこっかなー・・・・。

ミコノスに着いてから一人旅ではない一人旅を堪能してはいたが、場所にも慣れてくると一人も平気になっていた。

買い物したし、食事もしたし、夜の街も散歩したし。

やーっと、ミコノス観光!!

・・・・と気付いたのはミコノス3日目、最後の日でした。
by unntama01 | 2007-12-02 05:45 | GREECE ~旅行記~